はじめての漢方

はじめての漢方

1. 西洋医学と漢方医学の違いってなあに?
2. 漢方が得意とする症状はなあに?
3. 月経に伴う症状(月経困難症、月経不順など)と漢方
4. 更年期障害
5. 冷え性
6. 子宮筋腫、子宮内膜症
7. ニキビ
8. 不眠症、神経症
石塚産婦人科

漢方西洋医学と漢方医学の違いってなあに?

西洋医学では、同じ病気の名前なら、誰に対しても同じ薬や治療法を用いるのですが、漢方医学では、患者さんの体質や病気のあらわれかたを知るために、「証(しょう)」を診断して、それに合う漢方薬を用います。
だから、同じ病気でも人によって出る薬が違うのです。また「証」が合えば、西洋医学での病名が全然違う患者さんに同じ漢方を使うのです。

だから「証」を知るのがカギ!
あなたの証はなあに?あてはまる項目の点数を合計して下さい。0点以下は虚証、2〜6点は中間証、7点以上は実証タイプです。
ただしあくまで目安なので、正確な診断のためには診察をうけてくださいね。

漢方
合計点は何点でしたか?上に戻る

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漢方漢方が得意とする症状はなあに?

西洋薬も漢方薬も、それぞれに得意不得意があります。
急性で重症な感染症や、悪性腫瘍のように、切除や患部に集中的に作用する薬を必要とする病気は、西洋薬が適しています。
それに対し、アレルギーなどの体質的なものや、術後や高齢者の基礎体力の低下には、漢方薬が優れています。乱れた体のバランスを回復させる効果があるのです。
だから女性には、漢方薬を必要とする機会が多いのです。更年期や月経に伴っておきやすい、女性特有の症状は、体の一部分を切ったり、取ったりしても治りません。注射1本でもすっきりいきません。それよりも、体全体のバランスを整える漢方薬が適しています。

<漢方薬に恋した患者さんの声>
石塚産婦人科下腹の痛みがずっと続いていて、色々な病院で検査したり薬を飲んだけれど、すっきりしませんでした。でも、院長先生にぴったりあった漢方薬があるよと言われ、半信半疑でのんでみると、本当に痛みが消えました。ずっと長生きのために飲み続けたいです。(塩原町 S. Iさん65歳)

石塚産婦人科手足が冷えて、頭はほてり、会社で会議中も、2時間すると息苦しくなっていました。
まだ30歳なのに、更年期なのかなあ、と悩んでいましたが、院長先生の漢方薬のおかげで、すっきりよくなりました。頭の上の重い雲がさ〜っと消えたみたいです。ありがとうございました。(三鷹市 J. Iさん30歳)

石塚産婦人科前回の妊娠の時、おなかが張ったので西洋薬を飲んだら、胸がドキドキしてつらかった。今回は、漢方薬を飲んだので、おなかも張らずドキドキもしないので楽です。上の子の育児と妊娠が一緒で大変ですが、なんとかがんばれそうです。(西那須野町 R.Tさん29歳)

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漢方月経に伴う症状(月経困難症,月経不順など)と漢方

月経に伴って、様々な症状を訴える女性がたくさんいます。イライラしたり、頭痛がしたり、おなかが痛かったり。それらの原因には、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮の発育不全やホルモンの分泌異常などの病気が隠れていることがあります。しかし、はっきりした原因がないのに、それらの症状が出る場合も少なくありません。そんなときは、あなたの心に手をあててみて下さい。職場でのストレス、失恋、ダイエット、不規則な生活…
そういう事でバランスを崩しているのかもしれませんね。
そんなときは、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか?体のバランスが保たれ、元気になれるでしょう。

<症状>
月経困難症:月経時に耐えられない腹痛があり、時には吐き気、頭痛、イライラも伴います。
月経前緊張症:月経の数日前におなかがはったり、頭痛、乳房痛、気持ちが不安定、うつっぽくなるなどの症状が出て、生理が始まると症状がなくなります。
月経不順:月経周期が24日以内と短すぎる頻発月経、39日以上の稀発月経、周期のばらばらなもの、無月経、月経血が多い過多月経、少ない過少月経などです。

<治療>
西洋医学から:子宮筋腫や子宮内膜症がある場合は、西洋医学の治療を優先します。もちろん漢方薬にも良いものがあります。漢方医学から:原因のはっきりしない場合の症状改善には最も適しています。よくつかわれるものを表にしました。あなたの「証」と症状を照らしあわせてみてください。もちろん正しい治療を受けるために、医師の診断に従いましょう。虚証の症状は、冷えや肩こり、めまいなどがあり、当帰芍薬散が処方されることが多くあります。

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漢方更年期障害

閉経前後の40歳後半から50歳半ばまでを更年期といいます。更年期障害は、その時期に起こる不定愁訴です。しかし、その症状の種類、現れ方は、一人一人違っていて、とても苦しい人から、ほとんど症状のない人まで様々です。
更年期には、女性ホルモンの分泌が急速に減少するために、その変化にとまどって、精神的にも身体的にも不安定な状態になります。その上、この時期には、子どもの自立、夫の退職など、生活環境が変わり、精神的なストレスや悩みが追い打ちをかけるのです。
みなさん、女性の平均寿命は84歳です。更年期以降も35年近い人生が待っています。充実した人生を続けるためにも、更年期を明るく乗りきりたいものですね。

<症状>
ほてり、のぼせ、発汗、冷え、動悸、頭痛、腰痛、めまい、不眠、不安、憂鬱、イライラなど。
日によって症状が変わったり、1人でいくつもの症状を抱えたり、様々です。

<治療>
西洋医学から:のぼせ、発汗など、血管運動神経系の症状には、女性ホルモンの補充療法が最も効果的です。ただ、日本ではこの療法に少し抵抗を感じる人が多いようです。
医師と納得のいくカウンセリングをしながら、治療の選択をされることをお勧めします。

漢方医学から:不定愁訴に強い漢方は、更年期障害の治療に大変役立ちます。気・血・水のバランスを整えることは、更年期のからだと心の不安定な状態を正すのに、最適なのです。ただし、全身の状態を改善しながら症状を結果的に軽減していくので、その効果は比較的ゆっくりです。

〜気・血・水について〜
気の異常 -------------- のぼせ、イライラ、頭痛、肩こり
血の異常 -------------- 月経不順、不眠、疲労感、皮膚のくすみ
水の異常 -------------- むくみ、めまい、冷えなど
よく使う漢方薬は、当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸です。

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漢方冷え性

冷え性を訴える人は、圧倒的に女性が多く、成人女性の約50%が冷えに悩んでいると言われています。その原因には、貧血、甲状腺機能低下、低血圧、自律神経失調などがありますが、はっきりとした原因がない場合もあります。西洋医学では、「冷え性」ということで、体質的なものと考えますが、漢方では、「冷え症」といい、冷えは色々な健康障害のもととなると考えます。
冷えで悩む人は、中高年だけではなく、若い女性にも増えています。なぜなら、不規則な生活や、ストレス、過度の冷暖房、入浴にかわるシャワーなど、生活環境にもその誘因があるからです。

<症状>
夏でも靴下が必要。寒くていつもカイロを持っている。エアコンの風にあたるだけで体調が悪くなる。など、不快な冷感を感じます。

<治療>
西洋医学:貧血や、甲状腺機能の回復を目的とした治療はするものの、冷えを体質的な性(たち)と考え、積極的に治療することは多くありません。
漢方医学:冷えは、放置すると月経痛をはじめ、様々な症状につながるので、冷えの治療を非常に重要視します。冷えのタイプを知るには、気・血・水のバランスを考えるのが一番なのです。
1)全身が冷える 新陳代謝低下、胃腸機能低下による冷え
2)手足の指先が冷える 末梢のうっ血、お血による
3)むくみを伴う冷え 水分代謝異常
これらは、それぞれ気・血・水のとどこおりであり、このために体の機能のバランスが崩れると考えられています。上に戻る

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漢方子宮筋腫、子宮内膜症

子宮筋腫や子宮内膜症で悩んでいる女性は、年々増えていると言われています。漢方治療では、これらの疾患によって起こる色々な症状を改善していきます。
<子宮筋腫に伴う症状>
子宮筋腫とは、良性の腫瘍で、30歳以上の女性の4人に1人は、筋腫があると言われています。筋腫のできる位置や大きさによっても症状は異なりますが、過多月経、下腹部痛、腰痛、便秘、不妊などがあります。

<子宮内膜症に伴う症状>
子宮内膜やそれに似た組織が子宮腔内以外の場所に増殖する病気です。20歳代から40歳代の女性に多く、症状としては、月経痛、過多月経、不正出血、性交痛、不妊などがあります。

<治療>
基本的には、西洋医学的な治療法を最優先します。漢方は、これらの病気に伴ってあらわれる、色々な症状を軽減するのに効果的です。西洋医学:これから妊娠を希望するかたであれば、女性ホルモンの分泌を抑制 する療法や、筋腫のみを核出して子宮を残す手術をします。しかし、妊娠を希望しなかったり、症状が重いときには、子宮を摘出する手術をすることもあります。

漢方医学:対象になる症状は、骨盤内のうっ血によるものなので、10月号でお話しした「月経に伴う症状」に共通します。
桂枝茯苓丸は、最も重要な漢方薬です。症状を軽くするばかりでなく、子宮内膜症そのものの改善や、西洋薬との併用で、ホルモン剤の副作用(更年期症状に似た症状)を軽くします。

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漢方ニキビ

ニキビ(吹き出物)は、毛穴に皮脂などの分泌物がたまり、そこに細菌が感染して炎症を起こしたものです。医学的には、尋常性ざ瘡といいます。思春期や月経前にできやすいことからもわかるように、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。しかし、それだけでなく、胃腸障害や便秘、栄養の偏りなども、ニキビを悪化させる一因となります。

<治療>
西洋医学:炎症が強いときには、抗生物質の入ったクリームを塗ったり、ビタミンを内服したりしますが、これはあくまで対症療法にすぎません。
なんと言っても肌を清潔に保つことが大切で、規則正しい生活で、ストレスをためないようにすることが大切です。

漢方医学:ホルモンバランスの乱れが主な原因ですから、このような症状は、気・血・水のバランスを整えることで、改善できます。「おけつ(お血)」とは、血液の流れが滞った状態を言いますが、その「お血」を改善する漢方薬や、ヨクイニン(はとむぎ)を併用することで、効果を高めることができるのです。

〜処方例〜
比較的体力がなく、冷えや便秘があり、肌荒れが強い -------------- 当帰芍薬散
体力は中程度でイライラが強い -------------- 加味逍遥散
体力は中程度で月経時に症状が強い -------------- 桂枝茯苓丸

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漢方不眠症、神経症

不眠症といっても、いろいろなタイプがあります。「寝付きが悪い」という入眠障害、「夜中に目が覚めてしまい、その後眠れない」という通眠障害、「おもいっきり寝た気がしない」という熟眠障害など、様々です。
これらの睡眠障害は、精神的な問題が関係していることが多く、睡眠不足、身体疲労がさらに精神的ストレスとなって、不眠を悪化させるという悪循環ができやすいのです。
神経症は、心理的原因で起こる精神的な病気の総称です。不安感が強く、感情が不安定なだけでなくからだにも様々な症状が現れてきます。不眠はその一つでもあるのです。

<治療>
西洋医学:自律訓練法などで、精神面をコントロールしようと努力します。昼間の生活を活動的にして、昼夜で気分のめりはりをつけるように生活面の改善をはかります。
不安の強い人には、精神安定剤や入眠剤を投与する場合もあります。

漢方医学:精神的な問題は、気のうっ滞によって心身のバランスが崩れている現象ととらえます。そこで、気の巡りをよくして、「気・血・水」のバランスを整える漢方薬が選ばれます。

〜処方例〜
疲労感が強い入眠障害 -------------- 酸そう仁湯、加味帰脾湯
イライラが強い不眠、不安 -------------- 抑肝散加陳皮半夏
のぼせ気味の不眠 -------------- 黄連解毒湯
内向的で抑うつ傾向 -------------- 香蘇散、半夏厚朴湯
虚弱でものごとに驚きやすい -------------- 桂枝加竜骨牡蠣湯
その他 -------------- 当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸

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